深い黒の背景を前に、金の斑を散らした草の上を歩む白いガチョウの油彩画

No. 1

黒の中の白いガチョウ

光と闇による肖像

技法
カンヴァスに油彩
寸法
50 × 70 cm
制作年
2024

漆黒の虚空から、一羽の白いガチョウが光の中へ歩み出る。片足を上げ、首を胸の上へ振り返らせた、歩みの途中の一瞬。その静止した動きが、この絵に静かな物語の緊張を与えている。ほかには何も存在しない。農場の庭も地平線もなく、ただ鳥と、彼女がつかの間横切ることを許した闇だけがある。

パレットは徹底して切り詰められている。羽毛は、銀や鳩羽鼠、かすかに温かいアンバーで翳らせた白から成り、厚塗りの筆致で引かれて、カンヴァスの上に物理的な稜線として立ち上がる。彩度の高い色は、燠火のように燃えるくちばしと足の朱、そして歩みの下に散り、火花のように黒い地へ溶けていく苔色と金属的な金の斑だけである。

光は隠れた舞台照明から差すように落ち、胸をやわらかな輝きで象りながら、畳まれた翼を冷たい影へ沈める。慎ましい生きものを正式な肖像のモデルへと高めた、オランダの巨匠たちの好みを思わせる明暗法である。振り返るまなざしには機知があり、優しさもある。農場の鳥が、ほんの一瞬、貴族の風格を与えられている。

筆致

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素朴な棚に立てかけられた額装前のカンヴァス。側光が羽毛の厚塗りの筆致を浮かび上がらせる
斜光に浮かぶ羽毛の厚塗り
温かな斜光の中の白いガチョウの絵。質感ある筆致と、金色の画家のイニシャルが見える
温かな側光の中のカンヴァス

部屋に飾ると

風化した漆喰壁、素朴な木のスツールと乾いたパンパスグラスの上に、金の額に入って掛かる本作
白いソファと鉢植えのフィカスのあるモダンなリビングに飾られた白いガチョウのカンヴァス
梁の見えるファームハウスの寝室、ベッドの上の青い羽目板の壁に掛けられた本作