No. 7
秋の静物
花と、窓の光と、リンゴ
- 技法
- カンヴァスに油彩
- 寸法
- 50 × 62 cm
- 制作年
- 2025
窓辺の丸い土の花瓶から、あふれるような二重の花束が立ち上がる。左の深紅と桃色の花の雲が、右のより密な、焦げたオレンジと琥珀の塊にこたえ、二つの半身は向かい合う気団のようにカンヴァスを満たす。冷たい昼の光が左から差し込み、壁と白いレースのランナーを銀色に染める一方、背景は瓶緑と木炭色の煙る深みへ溶け、花束は内側から灯されたように輝く。
パレットは、温と冷の意図された決闘である。熱いコーラル、朱、マゼンタが、青ずんだ緑、スレートブルー、アンバーの影と渡り合う。筆致は全面にわたって力強い厚塗りである。花びらは絵具をたっぷり含ませた筆の、厚くみずみずしい置きから生まれ、葉はビリジアンのためらいのないひと筆で切り出され、花瓶は錆色とプラムの乾いた途切れがちな層でこすり付けられ、下塗りに息をさせている。
花の喧噪の下には、もっとも静かなパッセージがある。赤みの差した黄緑のリンゴが一つ、ただひとつの明るいハイライトへ向けて滑らかに造形されている。ナナカマドの実の小枝と艶やかな濃い葉がテーブルの縁からこぼれ、落ちた数枚の花びらが、花束のやさしい衰えをほのめかす。
薄れゆく窓の光にとらえられた、季節の終わりの豊かさ。哀歌であると同時に、祝祭でもある。
筆致
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